先日、富山に行った帰りに、金沢市にある石川県立図書館に行ってきました。

NHKのドキュメント72時間という番組でも取り上げられたこの図書館にぜひ、行ってみたいと思っていました。

とにかく、居心地が良い、知的好奇心がくすぐられる。日頃読まない分野の知識が広げられる。素晴らしい図書館でした。館内各所にちりばめられた、引きこもりスペースには仕事をする人、受験勉強する人、調べものをする人が自分、お気に入りのスペースを陣取っていました。カフェスペースも、おいしい軽食も用意されており、1日快適に過ごすことができる空間になっていました。

そこで、ふと思いました。働き方2.0の時代になり、PC一台あれば、どこでも仕事が出来る時代、ウイークリーマンションを1か月程度借りて、この図書館の近所に住めば、ここで仕事が出来るし、新しいビジネスのアイデアも浮かんできそう。

そうなんです、今の時代、どこでも仕事が出来るからこそ、自治体はこういう施設、インフラを整えなければならないのです。世界中からノマドワーカーを引き付ければ良いのです。関係性人口が増えるー>新しい人と人とのつながりが出来るー>新しいビジネスが生まれる。

来年はぜひ、1か月、金沢に住んで、この図書館を使い倒したいと心に決めて、帰路に着きました。

実はCOSYも広島県の三原市の離島にワーケーション施設を準備しています。三原市には瀬戸内の自然、風光明媚な島々、がそろっています。三原の駅前にはこの規模の都市にしてはめずらしく立派な図書館があります。新幹線駅のすぐ前です。

ぜひ、1週間でも、1か月でも、この地に滞在して仕事をする人が増えてくれればと思っています。

鷺どんどん

地方自治体も私企業では出来ない、このようなインフラを時代にマッチした形で用意して行く、長期視点に立って、着実に実行して行くということが重要になってくると思います。これからは都市間競争の時代です。

あと、金沢の図書館に行って思ったのは、この地はアメリカのシアトルに似ているなという感想です。シアトルは冬は暗く、雨ばかり、そのため、本を読む市民が多く、大学院進学率は非常に高いという事が言われています。天気が悪いというのを逆手にとって、知的産業の発展を進めています。シアトル近郊には多くのIT企業が集積しています。金沢もおなじような発展モデルを期待できるのではないでしょうか。ぜひ、今だからこそ、地方自治体にはがんばってもらいたいところです。