最近、やたらと転職や転職エージェントの宣伝広告や勧誘メールが増えていると感じています。

職歴を記載して、これらのエージェントに相談すると、もっと高い給与の募集を探してくれるというサービスだと思います。大体、この手のサービスは年収の30%程度を斡旋企業が受け取るというのがビジネスモデルです。年収500万円なら150万円が売上となるわけです。1人斡旋しただけで、かなりの利益の出るビジネスですね。質より数を成約すれば、儲かるという仕組みです。年収1000万円の求人の成約をめざすより500万円を3人成約する方が簡単ですよね。そもそも1000万円に見合う人材は斡旋業者には回ってきません。市場に出る前に決まってしまいます。

確かにこのようなサービスを使ってより高給の会社が見つかるかもしれません。しかし、ここで良く考えてください、本当にそれが自分のやりたかった仕事なのか。。。。

今朝、テレビでプロジェクトXを見ました。宇宙探査機ハヤブサの回です。例えば僕は宇宙船を作るのが夢だと考える子供がいたら、まず、一生懸命勉強して宇宙工学を極める必要があります。その実績を持って宇宙開発をやっている企業に入る必要があります。今ではロケットベンチャーなど、選択肢は広がっています。アメリカにわたってスペースXに行っても良いかもしれません。

まずはやりたいことがありきなのです。

でも、一般的な人にとってロケットエンジニアは夢のまた夢ですよね。でも、自分なりの夢を見つけて下さい。小さな夢も達成して行くと、どんどん先が広がっています。

車が好きな人は整備士になっても良いし、大きな構造物を建ててみたいなら大きな橋を建設している会社に行っても良いと思います。

すでに大人になって、なんとなく企業に就職した方、今の会社の中でやってみたいこと、出来そうなこと、何でも良いからチャレンジしてみるところから始めてはどうでしょう。おそらくあなたの会社の社長はそれを待っていると思いますよ。

もちろん、それを採用してくれるケースは少ないと思いますが、経営者目線に立って今一度それを考えてみましょう。何が足りないのか見えてくると思います。資金が足りない場合は少ない予算でもスモールスタートできる方法とか、知識が足りないならその調査から始めるとか、いくらでも考えることがあります。もちろん、一人ではできないので、同僚、先輩の協力も要請する必要があります。それには彼らを説得できる意義が必要です。なぜ、それをやらなければならないのか、やったらどういう良いことがあるのか、客観的に説明できなければ、だれもついてきません。

そこまでやってもダメな場合、転職も一つの方法ではあります。しかし、転職すればすべてが解決するというのは考えが浅すぎます。よーく考える必要があります。

私自身、転職したり起業したり、副業でベンチャー企業を手伝ったり、途中で大学へ行ったりと、紆余曲折しながら、現在に至っています。一つ言えるのは、私の同僚で、転職エージェントを使って転職した人はほとんど居ないということです。今の会社ではやりたいことが出来ないので、転職を考えている。と言ったとたんに、他の会社から声がかかり、転職が決まっています。つまり、良い人材は周りが放おっておかない。ということです。

今より大手の会社だから、年収が100万円あがるから、という理由で転職エージェントに勧められるがままに就職した先と言うのは、吉と出るか凶と出るかはまったくわからない。要は本人次第ということになります。お金や企業規模だけで選んでいると思わぬ落とし穴があるのではと考える今日、このごろです。

COSYとしては、人並みもしくはそれ以上の給与を確保する。活き活きと使命を持って働ける企業環境を整える。この2つに集中する。これだけだと思います。もっと、知名度の高い大手企業で働きたいという人は、おそらくCOSYで働く意味というのは無いと思っています。

最近、半分冗談で、大手企業で働きたいなら、COSYを大手企業に吸収してもらえば君らも全員大手企業の社員になれるよ。と言っていますが、だれも、そんなの望んでないよ。と答えが返ってきます。価値観が違うのです。

取引先のPaperCut社の社長ともこんな話をするのですが、彼は将来的には株式を社員に分け与えて、社員が経営する会社にしたいと言っていました。

まとめとしては、どこで何をして働いているかは本人の今までの、努力、意思決定の結果そうなっている。本当に大事なものを心に持っていないと、人に勧められた人生を漂うだけとなってしまうという事です。よーく考えましょうという事です。